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533 [2008/10/20]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Das Rote Imperium
[ http://perry-rhodan.net/aktuell/news/2008091701.html ]

1 . Michael Marcus Thurner / Die fossile Stadt / 化石都市
2 . Christian Montillon / Requiem fu"r Druufon / ドルーフォンに鎮魂歌
3 . Wim Vandemaan / Die Zukunftsbastion / 未来砦

 Heyne 社刊行、書き下ろしポケットブック・シリーズ「赤い宇宙の帝国」。
 11月から、隔月刊行開始。

「時代は、新銀河暦1344年――〈時称作戦〉以前のローダン登場」
「自由テラナー連盟の主星系ソルは〜」
「〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉に、包囲され〜」
「希望が、ほとんど見えません」
「――惑星コペルニクスの科学者たちを?」
「――相対時間の早い宇宙に、移住させて?」
「――対抗策とか超ハイテクを、開発させる?」
「かくして、人類の異宇宙植民」
「ドルーフの故郷星系第22番惑星に、住むことに」
「でも」
「人類を、ずーっと、ほうっておいて〜」
「結果が良い方に転ぶなんて、ごく稀なこと」
「植民者は〜」
「ドルーフの故郷星系で、迫害されて、逃げ出して〜」
「3つの惑星に隠れて、雌伏すること200年」
「周囲の種族を、制圧」
「ドルーフも、制圧」
「自称、〈赤い宇宙の帝国〉」
「現在の首都は、惑星ドルーフォンの、ライデン・シティ」
「で」
「ローダンと、再度の接触」
「――もちろん、〈混沌の勢力〉との戦いを支援しますとも」
「――ただし、報酬はいただきます」
「とか、うそぶく〈赤い宇宙の帝国〉の総督ですが」
「どうやら〜」
「――(通常宇宙も、まさかの制圧?)」
「マズイ、と感じたローダンは〜」
「〈赤い宇宙の帝国〉の反乱組織と手をにぎり、逃げる」
「なんて、話に〜」
「旧暦1971年のエルンスト・エラートの話が、リンクしたり」
「〈赤い宇宙〉の方が相対時間が早い、というあたりとか」
「いろいろ、設定が難しい、ようで」

□ Perry Rhodan-Extra 7
[ http://perry-rhodan.net/aktuell/news/2008092902.html ]

 10月17日刊行の、〈特別編集版〉ヘフト7冊目。
 こんな話が、収録されています。

 Hubert Haensel / Die Stardust-Maschine / スターダスト=マシン

□ Perry Rhodan-Extra 7 「スターダスト=マシン」

 新銀河暦1346年――

「自由テラナー連盟の主星系ソルは〜」
「〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉に、包囲されています」
「超知性体〈それ〉が、使者ロト・ケレーテを、派遣」
「提案、したのが〜」
「〈遠隔転送転轍機〉の向こうの避難所=遠いどこかの星系スターダストへ〜」
「逃げたい者は、逃げても良い、という方策」
「――〈遠隔転送転轍機〉の設置期間は、かぎられています」
「――つまり、11月13日になったら、閉鎖です」
「――設置は、1回かぎり」
「――用途は、惑星テラと自由テラナー連盟の植民惑星の、人々の避難限定です」
「かくして〜」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJr率いる、民間植民団」
「暫定執政官シグルト・エックナトム率いる、政府植民団」
「数千万人規模の、星系スターダスト植民地、誕生」
「環境良好、ではあるのですが〜」
「ハイパー水晶不足は、少々深刻」

 もと富豪ティムバー・F・ホイッスラーJr――

「――恒星スターダスト近くに、ハイパー水晶を貯めこんでいる生物?」
「――ホワネットくん?」
「――習性がアレなら、ハイパー水晶、採り放題なのでは?」
「かくして」
「課題があると、燃える男」
「技術者=富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrは〜」
「ハイパー水晶を、大量採取」
「ハイパー水晶を商う、ホイッスラー=スターダスト社、創業」

 惑星アヴェダ、スターダスト・シティ――

「暫定執政官シグルト・エックナトムは〜」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrと、物資の分配について、会談」
「――ハイパー水晶なら、民間移民団も政府移民団も、自由に使うがよいっ」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrは、とっても気前が良い」
「で」
「11月13日――星系ソルと連絡途絶の日――が、過ぎ〜」
「クリスマス・イブ」
「演説会で〜」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrと、また、対面」
「――諸君、ハイパー水晶なら、格安でけっこうっ」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrの人気、ウナギのぼり」
「で」
「暫定執政官シグルト・エックナトムは、思うわけです」
「――(初代大統領選挙、アイツは強敵だ)」
「――(オレは政治のプロだ。オレの方が、適任なのに……)」
「が」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJr」
「――ワシは、たんなる技術者じゃ」
「――政治には、別に適任者がおるっ」
「大統領選に立候補、する気はないとのこと」
「で」
「暫定執政官シグルト・エックナトムは、思うわけです」
「――(良いヤツだ、アイツは朋友だ)」
「で」
「いろいろ、話をするうちに〜」
「暫定執政官シグルト・エックナトム、曰く」
「――そういえば」
「――星系スターダスト初期調査時の報告、なのですが」
「――惑星カタラクトに、未知のヒューマノイドがいたとかいう……」
「――どうしました?」
「かくして」
「課題があると、燃える男」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJr」
「瞳を、きらーんと輝かせて」
「――ロマンだ」

 数週間後――

「暫定執政官シグルト・エックナトム」
「おしどり探偵アストリン&マロウシェを雇うと、曰く」
「――じつは、正月明けから〜」
「――富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrが、行方不明なのだ」
「――捜索を、依頼したい」
「……」
「おしどり探偵アストリン&マロウシェは〜」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrの足取りを、追跡」
「惑星カタラクトへ」
「異ヒューマノイドの記録がされた、ほど近くへ」
「すると」
「――宇宙船の5次元性機器が?」
「――全部ダメ?」
「5次元エネルギー吸収場が、あるようです」
「――あ」
「――立派なグライダーが、墜落してる」

 少し前、新銀河暦1347年1月7日――

「グライダーが、墜落したので〜」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrは〜」
「徒歩で、異ヒューマノイドと会えそうな地点へ」
「――小川を、渡ると〜」
「――ほら、足跡が」
「――数週間、サバイバル教室に通った成果が、あったわい」
「――ほら、異ヒューマノイド、発見」
「――あ」
「捕獲され〜」
「異ヒューマノイド――種族名ロキンガー――が住む〜」
「チューイン星山村に、連行されます」
「……」
「何週間か、経過しました」
「――どうして、ワシを帰らせてくれんのじゃ?」
「――何を、怖がっておるのじゃ?」
「――キミらの歴史くらい、なぜ、教えてくれんのじゃ?」
「村には、宇宙航行できないとないような資材が、あるし」
「洞窟では、ハイテク機械が、うなっているし」
「――あの機械が、5次元エネルギー吸収場の発生装置かの?」
「……」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrは〜」
「次第に、ロキンガー種族の生活に、溶けこんだり」
「――狩りに行くなら、一緒に行くぞ」
「――ほら、テラナー2名、発見」
「――あ」
「2名――おしどり探偵アストリン&マロウシェ――を捕獲し〜」
「チューイン星山村に、連行すると」
「村長、曰く」
「――こうまで、人数が、増えてしまっては〜」
「――もう、秘密にしては、おけないですね」
「語ります」

 ロキンガー種族の物語――

「ロキンガー種族の銀河には〜」
「〈負の球体〉が、ひとつ」
「――なんとか、しなくては」
「――でも、どうすれば」
「――そういえば〜」
「――太古に、とある超知性体が〜」
「――〈負の球体〉建設を、阻止したとか」
「――それだっ」
「時間を遡行すること、200万年」
「が」
「惑星カタラクトに、座礁」
「――しかも?」
「――数千年、余計に遡りすぎた?」
「――これだと、例の超知性体と、行き違いだっ」
「かくして」
「時間航行者=時間遭難者の子孫は〜」
「――時間パラドックスを、起こしてはいけない」
「――未来のハイテクは、出自を隠蔽・停止・解体するのだ」
「とはいえ」
「村長としては、村民の生活も大事」
「――機械は、このとおり残して、稼働させているのです」

 富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrと探偵2名――

「テラナーが3人寄れば、悪い知恵」
「――機械なら、技術屋にまかせるのじゃ」
「――では、われわれは、脱走計画を」
「まんまと、脱出」

 そして――

「シグルト・エックナトム率いる、派遣団が〜」
「惑星カタラクト、チューイン星山村に、やってきました」
「――商売くらい、いいでしょう?」
「――商売くらいなら、仕方ないですね」
「交流開始」
「で」
「かくして」
「課題があると、燃える男」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrは〜」
「村長の息子を、スターダスト・シティに、連れ帰ったり」
「あれこれ、面倒をみるのでした」

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

15 . Achim Mehnert / Trabant der Opulu / オプル衛星
16 . Marc A. Herren / Tarkalons Abgrund / タルカロンの奈落
17 . Hans Kneifel / Das Auge des Kosmos / 宇宙の眼
18 . Timothy Stahl / Tod u"ber Ekhas / エクハスを覆う死
19 . (作者不詳) / Die gla"sernen Kinder / ガラスの子供たち
20 . (作者不詳) / Splitter des Feindes / 敵のかけら
21 . (作者不詳) / Die Puppe Tanisha / 人形タニシャ
22 . (作者不詳) / Feinde des Lebens / 生命の敵たち
23 . (作者不詳) / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . (作者不詳) / Kristallschmerz / 水晶の痛み

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 13話開始の、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の3冊目。

 □ Perry Rhodan-Action 15話「オプル衛星」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/15.html ]

 西暦2167年6月、銀河系、惑星タルカロン周辺――

「アルコン植民惑星タルカロン――住民はタルカ人」
「なにやら操られた、ポスビのフラグメント船11隻が、襲来」
「なにやら怪しい、月のようなものも、うろうろ」
「なにやら壮絶なことに、なっているのでした」

 月のようなもの、地表――

「連合帝国大執政官ペリー・ローダン」
「巻きこまれ型、主人公」
「タルカ人、タニシャ・カビルちゃん――10歳」
「掻きまわし型、ゲストヒロイン」
「タニシャ・カビルちゃんは、超能力者ですが〜」
「そのテレポート能力は、目標限定」
「一度でも触ったヒトを標識にして、跳躍できるだけ」
「――知らないヒトのところには、行けないんだからね」
「……」
「そんな両名が、喧嘩やなにやら、しながら〜」
「破損したポスビ搭載艇で、月のようなものの地表に墜落」
「射出座席みたいな仕掛けのおかげで、とりあえず、両名共に無事ですが〜」
「ポスビ搭載艇は、爆発ばーん」
「地表には、致死性放射線が縦横無尽」
「ペリー・ローダン――細胞活性装置所持者――は、まだ良いのですが〜」
「タニシャちゃんには、ちとツラい」
「宇宙服で、地表を飛んでいると〜」
「――縦穴発見」
「――のぞいてみよう」
「縦穴を、下ってみると〜」
「水晶が蓋していて、先に行けない」
「で」
「この発見を、偶然と思ったのですが〜」
「よく見れば、周囲に縦穴がいっぱい」
「直径は50cmから8m」
「と」
「ローダン、異変に気づきます」
「――?」
「――なんだか今、重力が変わった?」
「――この天体が、軌道変更した?」
「同時に」
「タニシャちゃんは、別の異変に気づきます」
「――!」
「――ポスビ・プラズマに感じたのと同じ、説明できない感じなんだから」
「――オプルって、何?」
「――ヒトの名前? それとも、種族の名前?」
「と」
「――ぐらぐらっ」
「――どどーん」
「足元で、いきなり爆発」
「地表が、あちこち、ぱっくり割れて」
「――おわっ」
「――きゃあぁぁぁ……」
「タニシャちゃんは、爆風に飛ばされ、ローダンと別の割れ目へ」
「土埃の向こうで、怪しい影が近づいてきたりして」
「――なによ?」
「――寄らないでよっ」
「――きゃあ」
「ローダンのところへ、テレポート」
「で」
「ローダンはローダンで〜」
「土埃の向こうに、明るい色の振動水晶を発見」
「驚愕して、いたり」
「――なんで?」
「――どうして、デメトリア星団の例の水晶が?」
「……」
「かくして」
「――オプルなんて悪いヒト、知り合いなんかになりたくないんだから」
「――まさか、デメトリア星団の〈エネルギーの君主〉たちが?」
「両名、呆然としながら、宇宙服にて飛行継続」

 近隣宙域――

「宇宙アカデミー研修船団24隻は〜」
「――アルコン植民惑星タルカロンで、事件発生?」
「――あそこには、現在、チーフがいるのよっ」
「惑星タルカロン救援に、馳せ参じる」
「もちろん」
「――どどーん」
「研修生だらけの研修船が〜」
「不穏なポスビのフラグメント船に、敵うはずなし」
「研修船《ヴァルゲン》は、撃沈」
「添乗していた、名高い超能力者ベティ・タウフリーさんは〜」
「士官候補生ギブソン・ハイネスと〜」
「救命艇で、なすすべもなく〜」
「駆けつけた太陽系艦隊と、フラグメント船団との戦闘を〜」
「遠く、ながめるばかり」
「……」
「太陽系艦隊の少数部隊は、惑星タルカロンをなんとか防衛」
「なぜ、少数、かというと〜」
「じつは、同じころ〜」
「かつてのアルコン帝国の副帝都=星系ヴォガの惑星ツァリトから、緊急呼集」
「太陽系艦隊の主力は、全軍そちらに集結中」
「――巨大にふくれたケシの実みたいな、金色の未知宇宙船が1隻?」
「そいつに苦戦、しているのでした」

 月のようなもの、地表――

「ローダンは〜」
「――この月のようなものを〈オプル衛星〉と名付けよう」
「タニシャちゃんは〜」
「――(また、勝手に決めてさ)……ふん、認めてあげても良いわよ」
「なんて、やりあいながら」
「……」
「ローダンは〜」
「――この縦穴にも、例の水晶?」
「――この縦穴にも、例の水晶?」
「タニシャちゃんは〜」
「致死性放射線の影響も、あるし」
「――オプルなんて悪いヒトの気配、感じたくないんだから……うっ」
「調子、悪そうです」

 近隣宙域――

「名高い超能力者ベティ・タウフリーさんの救命艇は〜」
「《ホンコン》に、収容されました」
「艦長テベディア・ホルヌングから、話を聞くと」
「――まだ、研修船24隻中18隻は、ポスビと戦ってるのね?」
「で」
「《ホンコン》は〜」
「フラグメント船2隻を、追跡」
「――?」
「――月のようなものが、自律制御で軌道を変えてる?」
「なんてことに、気がつきます」
「が」
「直後に、いきなり」
「――!」
「――ひーっ」
「全乗員を襲う、悪意・悪意・悪意」
「名高い超能力者ベティ・タウフリーさんは〜」
「衝撃で、しばらく、超能力が使えなくなって、しまうのでした」

 月のようなもの=オプル衛星、地表――

「――ごごごごっ」
「地殻変動」
「火山も、噴火」
「岩礫が、宙に舞い〜」
「溶岩と大粒の砂塵が、それはもう凄いことに」
「ローダン、曰く」
「――大丈夫だっ」
「タニシャちゃん、曰く」
「――こわいよー(根拠もないくせにっ)」
「絶体絶命」

 オプル衛星近傍、《ホンコン》――

「――全バリアが、やられましたっ」
「――修理するのだ、猛速度でっ」
「と」
「――未確認物体探知っ」
「円筒形――全長20m、直径5m――のモノが、すーっと」
「名高い超能力者ベティ・タウフリーさんが〜」
「――この物体、この月のようなものと、関係が?」
「とか、考えていると〜」
「――月のようなもの、加速しましたっ」
「と、さらに」
「――第2の未確認物体探知っ」
「円錐形――全長60m、直径10m――のモノが、すーっと」
「名高い超能力者ベティ・タウフリーさんは〜」
「――光を吸収する青い水晶みたいなものが、ついてるわね」
「――サーチライトよっ」
「光を向けた、とき〜」
「――ごごごごっ」
「溶岩、岩礫が、宙に舞い〜」
「未確認物体探知ふたつは、溶岩と一緒に燃えて〜」
「見失って、しまうのでした」
「《ホンコン》も、大被害」
「――撤退だっ」
「やむなく、惑星タルカロンへ」
「……」
「このとき、太陽系艦隊は〜」
「惑星タルカロンを襲撃したフラグメント船団を、1隻を残して撃破完了」
「最後の1隻は、星系外へ逃走したとか」

 オプル衛星、地表――

「――ぷしゅ」
「タニシャちゃんの宇宙服が、破損」
「酸素が」
「――しゅるしゅるしゅる……」
「ローダンが、文字通り、飛んできて」
「――大丈夫だっ」
「なんとか、間に合いました」

 《ホンコン》、惑星タルカロンに到着――

「名高い超能力者ベティ・タウフリーさんは〜」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターと、会見」
「――え?」
「――チーフが、テレポーターの女の子とフラグメント船へ?」
「――だって、フラグメント船は1隻を残して、撃沈したって?」
「そこへ、凶報」
「――フラグメント船団最後の1隻が、戻ってきた?」
「――封鎖を突破して、惑星タルカロンへ一直線?」
「――地表に標的になりそうなものは……《ホンコン》?」
「《ホンコン》乗員には、即時撤退命令」
「が」
「フラグメント船団最後の1隻は、封鎖突破の際にズタボロになって〜」
「それでも、巨大な残骸が〜」
「――ひゅー」
「宇宙港に墜落」
「《ホンコン》と、撤退中の乗員の、真上へ」
「――どこっ」
「――ばーん」

 オプル衛星、地表――

「ふたりで酸素とエネルギーを分け合って〜」
「ローダン、曰く」
「――だ、大丈夫だっ」
「さすがに、大丈夫では、ありません」
「で」
「タニシャちゃんは、考えます」
「――さっき、砂塵の中で追いかけてくるヤツが、迫ってきたでしょ」
「――そのとき、タッチしたのと、同じ効果があったかも」
「――連中の住居に、テレポートできれば……」
「でも」
「タニシャちゃん、もう悲しいくらいに体力がなくて」
「ローダンは、バリアに空気を溜めて、細胞活性装置をタニシャにかけて」
「――できるか?」
「――できるに決まってるでしょ」
「タニシャちゃん、超能力発揮」
「――テレポートっ」
「……」
「――ここは?」
「――なんか、宇宙船司令室みたいだが?」
「――あ、影のヒト、出現」
「が」
「そのとき、タニシャちゃんが、気づいたことに」
「――あれ?」
「――惑星タルカロン臨時政府代表?」
「惑星タルカロンにいるヒトの存在が、感知できる」
「ここまでの、間に〜」
「オプル衛星は、惑星タルカロンに、ずんずん迫っていたのでした」
「で」
「タニシャちゃん、超能力発揮」
「――テレポートっ」
「両名は〜」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターのところへ」

 惑星タルカロン――

「そこは〜」
「墜落したフラグメント船の影響で、騒乱、混乱、阿鼻叫喚」
「なのでした」

□ Perry Rhodan-Heft

2461 . Horst Hoffmann / Der unendliche Raum / 無限空間
2462 . Leo Lukas / Der Fund von Amienolc / アミエノルクの発見
2463 . Uwe Anton / Isokrain der Kosmitter / コスミッターのイソクライン
2464 . Arndt Ellmer / Das Archaische Programm / アルカイック・プログラム
2465 . Hubert Haensel / Nach der Stasis / 停滞の後

□ Perry Rhodan-Heft 2461話「無限空間」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2461.html ]

 新銀河暦1347年、ハンガイ銀河――

「目下、ハンガイ銀河では〜」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則が、オカシクなりはじめ〜」
「探知も、ままならず」
「直進も、ままならず」
「普通の宇宙船は、まっすぐ航行できないありさま」

 ハンガイ銀河中心近く、惑星ウィノラIII――

「そこは〜」
「ハンガイ銀河中心部を包む〈内塁壁〉から、8000光年」
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊は〜」
「惑星ウィノラIIIに、基地設営」
「ロナルド・テケナー指揮下の《ソル》と、合流」
「で」
「アトランは、計画する」
「――〈内塁壁〉を突破するため〜」
「――敵艦を、分捕るのだっ」
「まずは〜」
「戦隊輸送艦を、拿捕」
「――《トラッカー》と、命名するっ」
「次に〜」
「〈戦隊測量士〉オアーム・カラ種族の、サイクロン観測船を、拿捕」
「――《ルックアウト》と、命名するっ」
「そして〜」
「――エントロピー・サイクロン《アカズ》を、拿捕だっ」

 第3ヴタヴァン星域――

「エントロピー・サイクロンは〜」
「周囲の宙域から、〈播生素〉――生命と知性の素――を、吸引」
「知性体は、無気力状態・活動不能」
「迎える結果は、ご臨終」
「エントロピー・サイクロン《アカズ》は〜」
「1週間、停滞の後〜」
「――ぐおぉぉぉぉーっ」
「と、タラウキス星域方面へ、北上」
「第3ヴタヴァン星域には〜」
「生命のかけらも、残っていません」
「……」
「サイクロン観測船《ルックアウト》は〜」
「生存者なしの、遭難船のフリ」
「――自動救難信号、発信開始だ」
「アトランと、ミルク・ウナマト少尉指揮下のモム・セリマー種族11名は〜」
「隠し部屋に、潜んでいます」
「と」
「集まってきた、〈反逆タンク〉の一群」
「ガンシュカル人――〈反逆者〉の技術種族――が、移乗してきて〜」
「――捨てるには、まだ惜しいかな?」
「――修理に、回しておけっ」
「聞いていた、隠し部屋のアトラン一行」
「――よしっ」
「――リサイクルは、大切だぞ」
「で」
「筒型輸送艦――はじめて見る型――が、接近」
「サイクロン観測船《ルックアウト》を、収容して、発進」
「いきなり」
「トリョルタン喉――宇宙空間の大渦巻き――に、突入」
「――うわっ」
「――なんてモノ、移送に使ってるんだっ」

 サイクロン観測船《ルックアウト》――

「到着したのは〜」
「――サイクロン・ステーション〈アカズ=8〉?」
「半球状空間――底面直径78km、高さ39km――の、内部」
「――底面も、よく見れば、球面の一部?」
「つまり〜」
「ここは、巨大球体の上の微細なドームの中」
「巨大球体の直径を、戦闘服のポジトロニクスで計算してみましょう」
「――128万4000km?」
「――恒星並み?」
「――光の速さで、横断4秒?」
「――これが、エントロピー・サイクロン《アカズ》本体?」
「あれこれ、考えてみましょう」
「――本体は、超空間にあって?」
「――サイクロン・ステーションは、単なる入口?」
「――トリョルタン喉を経由してのみ、出入り可能?」
「難攻不落な感じ、がします」
「で」
「筒型輸送艦は、床の格納庫に〜」
「サイクロン観測船《ルックアウト》を、降ろす」
「――〈戦隊測量士〉オアーム・カラ種族が?」
「――修理開始まで、サイクロン観測船を調査する?」
「……」
「アトランは、号令」
「――潜入部隊、出撃っ」
「――がんばりまーす」

 エントロピー・サイクロン《アカズ》――

「アトランと、ミルク・ウナマト少尉指揮下のモム・セリマー種族11名は〜」
「デフレクターで姿を消して、出撃」
「《アカズ》外殻――厚さ1km弱――を、通り抜け〜」
「《アカズ》の内側――恒星級の空洞――へ」
「そこは〜」
「――球体が、いくつも?」
「――閉じた世界が、いくつも?」
「――独自のルールをもった、ひとつのいわゆる無限空間?」
「ずらりと並ぶ、無数の建物・土地区画」
「車両、移送カプセルが、飛び交っています」
「アトラン、モム・セリマー11名に向かって、曰く」
「――わたしとミルク・ウナマト少尉は、先行偵察だっ」
「――残り10名は〜」
「――サイクロン観測船《ルックアウト》から、全装備を搬出っ」
「――偽装がバレるのは、時間の問題だっ」
「――可及的速やかに、《アカズ》外殻のどこかに、潜伏基地を設置だっ」

 エントロピー・サイクロン《アカズ》内部――

「アトランと、ミルク・ウナマト少尉は〜」
「偵察中」
「――〈戦隊測量士〉オアーム・カラ種族が、大勢?」
「――一緒にいる、オレンジ色の輝く生き物1体は、何でしょー?」
「――雲みたいな形からすると、〈戦隊モーティヴェーター〉の仲間、だが?」
「――エントロピー・サイクロンの住人かー、操縦者かー?」
「――面倒だ……〈物質モドキ〉と呼ぶことにするぞっ」
「で」
「〈物質モドキ〉は、《アカズ》中央部方面へ、ふわふわノコノコ」
「尾行すること、数km」
「行く先に〜」
「明るく輝く雲の壁、のようなモノ」
「〈物質モドキ〉は、100m手前で立ち止まり〜」
「なにやら、待っている様子」
「と」
「――軽く視覚がズレる感じで、橋みたいなモノが見えないか?」
「雲壁から、するする伸びる、あくまでも物質的な感じの黄金の橋」
「〈物質モドキ〉が、渡っていくと〜」
「動きにつれて、深紅に光る感じ」
「――あー、行ってしまうよー」
「モム・セリマー、ミルク・ウナマト少尉は〜」
「エントロピー・サイクロン耐性保持者として、自信があります」
「――たったったっ」
「追跡しようと、無謀な行動」
「――無念でありますー」
「金橋の渡橋・失敗」
「さて、一方」
「アトランは〜」
「まずは、沈着冷静に、思考して」
「――雲壁の向こうは、さっき無線傍受した〈エントロピー空間〉?」
「――金橋は、〈物質モドキ〉用のエアロックみたいなもの?」
「その上で、無謀な行動に」
「――オレも、やってみるっ」

 エントロピー・サイクロン《アカズ》外殻――

「モム・セリマー10名は〜」
「――あ、こんなところに、別のサイクロン観測船」
「――発進準備万端だ」
「――ここに、潜伏場所を作ろうっ」
「とか、やっていると」
「……」
「サイクロン観測船《ルックアウト》を調査していた〜」
「〈戦隊測量士〉オアーム・カラ種族が、隠し部屋、発見」
「――侵入者だっ」
「エントロピー・サイクロン《アカズ》艦内に、警報発令」

 エントロピー・サイクロン《アカズ》内部――

「アトランは、金橋を雲壁に向けて進む」
「だんだん、頭がぐるぐるしてきます」
「ずんずん、思考がへんなことに」
「――すとれんじねす?」
「まだまだ、雲壁には遠いのに〜」
「とっくに、《アカズ》の奥まで、来ているような」
「境界なんてないのに、踏みこえられない」
「――でも、オレは、すすむのだ」
「――でも、オレは、すすむじゃないよー」
「とか」
「ぱーっ、と致命的なことになる、その前に〜」
「――ナニヲヤットル、バカモノッ」
「付帯脳、介入」
「アトランを、現実に引き戻します」
「……」
「ミルク・ウナマト少尉は〜」
「右も左もわからない、行動力皆無のアトランを、連れて〜」
「とにかく、逃げて」
「モム・セリマー仲間と、合流」
「――撤退だー」

 エントロピー・サイクロン《アカズ》外殻――

「サイクロン・ステーション〈アカズ=8〉の格納庫から〜」
「発進準備万端のサイクロン観測船1隻が、緊急発進」
「当然ながら、警報発令」
「が」
「ここでは、追撃、間に合わず」
「サイクロン観測船は、半球空間を脱出成功」
「トリョルタン喉を抜け、通常空間へ」

 サイクロン観測船、逃走中――

「船内では〜」
「――はっ」
「――オレ、すすむくん?」
「――むう、アトランだっ」
「アトラン、意識回復」
「と、同時に、ピンとくるものが」
「――脱出だ」
「――でも、追跡してくる〈反逆タンク〉は、まだ射程外だよー?」
「――オレの勘を、信じろっ」
「……」
「間もなく〜」
「アトランの勘どおり〜」
「サイクロン観測船は、遠隔操作で自爆」
「――ばーん」
「直前、辛くも脱出した〜」
「アトランと、ミルク・ウナマト少尉指揮下のモム・セリマー種族11名」
「戦闘服のエネルギー系を全面停止して、死んだフリ」
「〈反逆タンク〉一隊を、やりすごし〜」
「《リチャード・バートン》に、救助されるのです」

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◆今回のひとこと

 増量、しすぎですね。


d-information ◆ 533 [不定期刊] 2008/10/20
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